社会性を育てるには? 3
「自己と他者が相互に生かし合いながら生活する能力」という定義は相当に広い定義です。
そこでは、一般に社会性を考えるときのいくつかのキーワードが抜けています。
「仲良く」とか「喧嘩をしない」とか「いうことをきく」などという言葉です。
これらは社会性と関係のある言葉ではありますが、社会性の根本ではないように思われるのです。
これは、臨床実践の中で多くの子どもたちが、いや、子どもたちのみならず教師や親といった大人たちまでもが、これらの言葉に振り回されているのを見てきた中から、生まれてきた考えなのです。
「仲良く」とか「喧嘩をしない」とか「いうことをきく」などということがとるに足らないことだと、主張しようとしているのではありません。
それらは、社会性の成分としては、それなりの価値を持っています。
・・・しかし、社会性をそれらの成分のみによって代表させることはあまりにも偏狭だと、言いたいのです。